藤浪 勝てない…4回5安打5失点、4四死球でKO

 「広島8-7阪神」(5日、マツダスタジアム)

 バスへと続く長い通路を阪神・藤浪は足早に歩いた。首脳陣が期待と信頼を寄せ、重圧を力に-と託された初戦のマウンド。結果的に4回5安打5失点、4四死球でKO。勝負した上での敗戦だが、強い思いはまたも、王者・広島にはね返された。

 1点リードの三回。1死から田中にバント安打を許した。盗塁を警戒する中で制球を乱し、菊池にストレートの四球。続く丸には左足甲付近に死球を与えた。1死満塁。松山の遊ゴロの間に同点を許すと、安部に勝ち越しの左前2点適時打を浴びた。

 「全部(適時打を)打たれたのは、2アウトからだったので…」

 悔やんだのは2死からの失点。初回は先頭の田中にフルカウントから四球を与えると、2死二塁で4番・松山に先制2ランを浴びた。「勝負にいったので、無駄な四球とは思わないけど。結果的に点になってしまった」。敗戦の遠因となった今季ワースト5失点だ。

 中8日と間隔を空けてまで、金本監督は藤浪に初戦を託した。「球自体は悪くない。向こうの打力が上回ったという見方しかない」。最速157キロの投球を評価したが、香田投手コーチは「自分の球を投げ切れてはいない」と位置付けた。力及ばず悔いを残した84球。完全復活の道は険しい。

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