鳥谷 マルチで2000安打あと4本 偉業近づくも敗戦に表情崩さず

 「広島8-7阪神」(5日、マツダスタジアム)

 厳しい表情を一切、崩さなかった。報道陣の問いかけにも「切り替える?はい」とだけ言い残し、阪神・鳥谷は足早にバスへと乗り込んだ。ともに得点を呼び込んだマルチ安打で2000安打へ残り4本。偉業達成が目前に迫ってきたとはいえ、衝撃的な敗戦がすべての感情を消し去った。

 先制された直後、二回無死一、二塁で迎えた第1打席、カウント3-1から浮いたカットボールをきれいに右前へ運び、チャンスを拡大した。2点を追う五回2死一塁の場面も、2ボールから甘く入ってきたカットボールを捉え、中前にはじき返した。

 2安打ともファーストスイングで仕留めた一打。第2打席の四球も含め、厳しい球には手を出さず、確実に仕留められる球を見事に打ち返した背番号1。第4打席はバットを折られての遊直に倒れたが、タイミングはしっかりと合っていた。

 マツダスタジアムでの成績は33打数13安打の打率・394。確かな相性の良さをうかがわせるが、鳥谷自身は好印象や苦手意識は一切、心の中から排除して試合に臨む。

 以前、鬼門と呼ばれたナゴヤドームでの試合も「終わったことに関して、そういう意識は持たない」と語っていた。切り替えて王者に一矢報いる-。そのためには偉業に近づく安打が必要だ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス