鉄壁神リレー! 桑原だ、マテオだ、ドリスだ!
「阪神5-4中日」(12日、甲子園球場)
追い付いた時点で勝機は見えた。阪神・金本監督が「あの3人を出して負けるわけにはいかなかった」と絶大な信頼を置く勝利の方程式。今夜も当然のように、桑原が流れを断ち切り、マテオがつなぎ、ドリスで締めた。ヒーローは大和だが、陰の殊勲は盤石のリリーフ陣だ。
3点ビハインドから同点に追い付いた直後。七回だ。香田投手コーチは「1点でも入ったら桑原と決めていました」と説明。野本を150キロで遊ゴロに抑えると、福田は151キロで見逃し三振に。最後は松井雅をスライダーで遊ゴロに抑えた。登板18試合連続無失点。防御率は0・72だ。
「中継ぎ全体で頑張った結果。後半戦も継続していきたいです」
八回はマテオが2安打されながら、最後はゲレーロを空振り三振に斬った。裏の攻撃で勝ち越すと「準備はしていた」と、慌てずドリスがマウンドに向かった。藤井を投ゴロ、野本を二ゴロに抑え、最後は代打・松井佑。158キロでバットをへし折り、ボテボテの遊ゴロで試合を締めた。
ドリスは「2人はすごい投手。自分も自信を持っていけるんだ」と相乗効果を口にする。リーグ2位の23セーブ目。後半戦も勝利の方程式は揺るがない。「先発が6回まで投げたらウチらに勝つのは難しい」と守護神。日々、強まる強固な“3本の矢”で終盤を守る。