ドラ1大山 侍4番で東京五輪「金」 “同郷”の競泳・萩野に対抗心?

 ドラフトから一夜明け、デイリースポーツを手に笑顔を見せる白鴎大・大山(撮影・堀内翔)
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 阪神からドラフト1位指名を受けた大山悠輔内野手(21)=白鴎大=が21日、4番として20年東京五輪の金メダル獲得に貢献することを究極の目標に掲げた。この日は、栃木県小山市役所の大久保寿夫市長を表敬訪問。同市出身で、リオ五輪競泳男子金メダリストの萩野公介(22)=東洋大=に負けじと、4年後は金色のメダルを第二の故郷へ届けてみせる。

 究極の目標は4年後にあった。ドラフト1位指名から一夜明け、大山は夢の続きを描いていた。20年の東京五輪は4番として日本代表をけん引し、金メダルを獲得する。小山市役所の大久保市長を表敬訪問したこの日、はっきりと宣言した。

 「そういうところを目指していける選手になりたいです。4番、中軸として(出場することが目標)ですね。しっかり力をつけていきたいと思います」

 今年7月には大学日本代表の主砲を務め、日米大学野球選手権を戦った。「負けられない重圧がありました」と日の丸の4番を担った経験は今に生きている。また、同級生の怪物スイマーの存在にも刺激を受けている。

 リオ五輪競泳男子400メートル個人メドレーでの金メダルを含む、3つのメダルを獲得した萩野は小山市出身。「自分も負けたくないという気持ちはあります」。同じく同市出身でリオ五輪柔道66キロ級銅メダリストの海老沼匡を含め、郷里に届いた勲章は4つだ。市の独自調査によると、メダリストの地域別の内訳では日本全国の市町村で最多だという。

 茨城県出身の大山にとって、大学進学とともに生活の拠点を置いた小山市は第二の故郷。それでも、愛着は人一倍強い。大久保市長は「今度は(メダル)10個が目標」と高らかに宣言した。次代の大砲候補は「求められている以上のことをやりたいです」と力強く応える。恩返しは4年後の金メダル。“故郷”に錦を飾ることができれば、この上ない。

 だが、まずは目の前の一戦だ。22日には、新潟医療福祉大との今秋リーグ最終戦を控える。「チームを勝たせられるような仕事をしたいです」。緑豊かな、人口17万人の町が「自分の人生を変えてくれた」。若武者の澄んだ目には、明るい未来が映っている。

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