「フェニックスリーグ、阪神８－１斗山ベアーズ」（４日、サンマリンスタジアム）

　５０メートル走５秒８の韋駄天（いだてん）がバットで見せた。阪神・植田海内野手（２０）が、３安打４打点と大暴れ。二盗も決め、猛アピールした。

　三回無死一塁の場面、左打席で遊撃後方に落ちる先制打を放つと、すかさず二盗。四回２死一、二塁では真ん中やや内寄りをフルスイングで振り抜き、右翼越えの２点適時三塁打。五回２死三塁では、右打席で中前にタイムリーを放った。

　「最近は左打席に入ることが多いので、少し慣れてきた部分もあると思います」

　掛布２軍監督は「強く振るということを意識しているから。海（植田）も野球に興味を持ちだしているんじゃないの」と笑顔で話す。今季２軍戦では打率・１６８と低調に終わり、課題は明確だ。オフ期間でバット振り込み、パワーアップして３年目の春を迎える。

　１日・巨人戦（甲子園）に代走でプロ初出場を果たしたが、二盗は失敗に終わった。再びチャンスをつかむため、前進あるのみ。南国で成長のヒントを得る。