鶴岡引退会見…藤浪ありがとう「ぼくの方が引っ張ってもらっていた」

 阪神の鶴岡一成捕手(39)が29日、今季限りでの引退を発表し、西宮市内の球団事務所で引退会見を行った。21年間の現役生活を終える決断をし、「ホッとしている部分と、やっぱり野球が大好きだったという気持ちと、両方ですね」と、率直な気持ちを明かした。今後は未定。

 14年にDeNAに移籍した久保康の人的補償として阪神に入団。移籍後は経験豊富なリード面を評価され1軍に定着し、CS進出にも貢献した。

 横浜、巨人、DeNA、阪神とわたり歩いた苦労人。兵庫出身で球団に対する思い入れも強い。幼い頃から身近な存在だった球団のユニホームを着て伝統の一戦を戦った。「正直、タイガースのユニホームを着られると思っていなかった。それで巨人と戦えたというのは楽しかったですね」と振り返る。

 「せっかくタイガースにきたし、日本一になりたかった」という思いは後輩に託した。特に昨季21試合でバッテリーを組み13勝3敗と好相性だった藤浪には、感謝と同時に熱いメッセージを残した。

 「受けていて、手も腫れるし、どこに投げてくるか分からないし…」。そう苦笑いを浮かべながら「ポテンシャルが高すぎて、逆にぼくの方が引っ張ってもらっていた」と右腕の能力を称えた。

 今季は女房役を2試合務めたが、いずれも敗戦。だが、助言は与えた。「本人に言っている。それができる子だし、もっともっと勝てる投手。今年の経験を、来年以降やってくれたらいい」。来季、チームの巻き返しを期待しつつ、ユニホームを脱ぐ。

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