藤浪今季ラス投、鶴岡に恩返し…巧みなリード、数々の助言忘れない

 阪神・藤浪晋太郎投手(22)が29日、今季限りでの引退を発表した鶴岡一成捕手(39)に恩返しの好投を誓った。昨季は21試合でコンビを組み13勝3敗。自身の躍進を支えてくれたベテランに、今季最終登板となる30日・巨人戦(甲子園)で、一人前に成長した姿を見せる。

 幾度となく、ともにチームに勝利をもたらしてきたベテランとも、今シーズンでお別れだ。全体練習終了後、藤浪は女房役に対する思いを口にした。

 「福原さんも、鶴岡さんも、すごくお世話になった方です。アドバイスもたくさんしていただきましたし、さみしいという気持ちです」。同じく今季限りでユニホームを脱ぐ福原についても触れ、目線を落としながら思い出を振り返った。

 藤浪にとってベテラン捕手の存在は大きかった。昨季、開幕から7試合に登板して1勝4敗。思うような結果が出ないとき、救世主は現れた。8戦目以降は全て鶴岡とのコンビで21試合に登板。13勝3敗と大きく勝ち越し、2人でチームに貢献した。

 「鶴岡さんのリードに引っ張っていただいて去年の成績を残せたのだと思います。ファームにいらっしゃったときも、ぼくの試合を見ていてくださったみたいで…。感謝しています」と思いの丈を話した。

 7勝11敗と不調が続いた今季。バッテリーを組んだのは2試合だけで、いずれも敗戦投手となった。だが、復調のきっかけになればと、巧みなリードで引っ張ってもらった。恩返しはマウンドで-。強い気持ちを胸に、30日・巨人戦(甲子園)に先発する。

 「任された以上はしっかり投げることしかないです。マウンドに上がれば、しっかり投げたいと思います」

 この日は自身今季最終登板に向け、キャッチボールなどで調整を行った。前回22日・広島戦では、9回1失点で完投勝利を挙げ、波に乗る。そして鶴岡が選手として見守る最後のマウンド。自身を大きく成長させてくれた恩人に独り立ちした姿を見せるため、好投でシーズンを締めくくる。

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