岩田、リリーフ適性テストへ 5カ月ぶり1軍昇格
阪神・岩田稔投手(32)がリリーフの適性テストに挑む。9日、甲子園で投手指名練習に参加し、5カ月ぶりに1軍合流。キャッチボール、ショートダッシュで汗を流すと、強い決意を口にした。
「自分のできることをしっかりやりたい。与えられたところで、仕事をするだけです」
今季は金本監督から開幕ローテを確約されながら、4試合に先発し0勝3敗、防御率7・11と結果を残せなかった。2軍でも本調子にほど遠く8月25日・中日戦(ナゴヤ)ではリリーフで登板。最速146キロの直球とキレ味鋭い変化球を武器に、3回2安打1失点(自責点0)。降板後には「先発にこだわるのも大事だけど今は投げるチャンスも大事」と新境地に活路を見いだしていた。
起用法について、金村投手コーチは「ブルペンに入ってもらいます。あまり経験がないので(リリーフの)適性を見極めていく。状態は良くなってきている」と明らかにした。
過去2年はシーズンを通して先発ローテを守り、8勝をマーク。ところが今年は青柳、岩貞にその座を譲る形となり「超変革」の波にのまれている。中継ぎ登板となれば、昨季のCS以来だ。
「久々の1軍なので、気持ちを入れすぎると空回りする。自分の置かれた立場を考えて生活したいです」
先発から漏れた悔しさはグッとこらえる。来季をにらんでも今は自らの存在を示す必要がある。我慢の1年。通算53勝左腕が、新たな居場所を見つける。
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