緒方「自信になる」代打初球打ちで今季初二塁打
「阪神1-3中日」(29日、甲子園球場)
目の前のチャンスに食らいついた。出番を今か今かと待ち、最善の準備が最高の結果となった。六回1死一塁。この日2打数無安打の江越に代わり、今季4年目の阪神・緒方凌介外野手が代打で登場。伊藤の初球を振り抜き、右中間へ今季初の二塁打を放った。
「初球からいけたというのは、しっかり準備をしていたと見られる。自信にもなるし、継続していかないといけないと思います」
9日に1軍再昇格し、ここまで出場11試合で11打数4安打、打率・364。スターティングメンバーに名を連ねたのは23日・広島戦(マツダ)のみだが、限られた出場機会の中で、首脳陣の期待にしっかりと応えている。
今季は開幕を1軍で迎えたが、先発投手との兼ね合いもあり3月30日に出場選手登録抹消。抑えきれない悔しい気持ちを胸に、鳴尾浜へと向かった。
「高代さん(ヘッドコーチ)から『戦力として考えている。もう一度、下でつくってきてほしい』と言われました。前を向いてやろうと思います」。2軍戦は50試合に出場。そこで得た技術と経験が今に生かされている。
金本監督は「ずっと調子いいからね」と及第点の評価だ。緒方が目指すのは、外野レギュラーの一角。一歩ずつ、着実に引き寄せる。