青柳G連倒や!阪神史上初快挙で甲子園初星もいただく
阪神は16日、2日間の休日を経て甲子園でオールスター参加選手を除いた全体練習を行った。後半戦最初のカードとなる18日からの巨人3連戦(甲子園)で先発が予想される、ドラフト5位の青柳晃洋投手(22)=帝京大=はポール間ダッシュなどで調整。球団史上初となる新人の巨人戦初登板初先発から2連勝が懸かったマウンドに備えた。
変則右腕のルーキーが伝統の一戦で球団初の偉業に挑む。敵地で巨人戦初先発した7日は7回1安打無失点で堂々の勝利投手。本拠地での再戦に向けて「次はあんなにうまくいくとは思わない。それでも前回みたいに抑えられるように考えてやっていきたい」と意気込みを示した。
前回対戦ではチェンジアップを効果的に使い、打者25人に対して村田の右前打1本に抑えた。それでも「前回は初めてだったから通用した部分があった」と油断はない。「真っすぐ、ツーシーム以外の球種の精度を考えたい。向こうのデータにないボールがあれば有利になる」と対抗策の一部を明かした。
G戦初勝利でコンビを組んだ岡崎が左手骨折で出場選手登録を抹消されたが、不安はない。「他のキャッチャーの方もその人の考えがあると思うし、前に投げた自分の考えもある。次に組む人と話し合ってから試合に入りたい」と新女房役とは対話重視で万全の準備を整える。
14日のフレッシュオールスターでは1回を4安打3失点と打ち込まれたが前向きだ。交流戦でスライダーを痛打された楽天・オコエには全球直球勝負を挑んで中前打された。「真っすぐ1本では自分には無理だというのが分かったのでよかった」と苦い思いも成長への糧とする。
ここまで2勝を挙げているものの甲子園では未勝利。新人で巨人戦初登板初先発から連勝となれば、球団史上初の快挙だが「特に気にすることはない。記録がどうこうで、いつも以上に緊張するとかは全くない」と平常心を強調する。「球場がどことか、相手がどことかではなく、1試合1試合勝てるように頑張っていきたい」。無心で全力投球した先に大記録が待っている。
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