虎の救援カルテットが無失点で劇勝呼ぶ

 「交流戦、阪神3-2ソフトバンク」(17日、甲子園球場)

 得点を許せば勝利が遠のく。しかも、相手は強力打線のソフトバンク。それでも臆せずに攻めた。阪神の救援4投手の無失点リレー。高橋、安藤、藤川、ドリスが逆転勝利へ導いた。

 同点に追い付いた直後の七回は、高橋と安藤で1回無失点。八回は藤川がマウンドに上がり、向かっていく姿勢を見せた。

 先頭の城所は3球連続の直球で空振り三振。続いて柳田を迎えた場面だった。

 2球連続で直球を続け、3球目も梅野のサインに首を振って直球を投じた。その後も徹底して高めの直球を続けて、カウント2ボール2ストライク。食らい付いてくる柳田に対して、7球目はフォークを選択した。内角低めに落として空振り三振。6球続けた高めの直球が最後に生きた。

 「(直球は)まだまだですね。いやあ、面白い打者ですね。柳田くんは」。一発を許せば勝ち越される。だが、抑えれば流れを引き寄せられる。勝負を左右する場面であることは意識しながらも、球界屈指の好打者との対戦を楽しんだ様子だった。

 九回はドリスが登板。「(同点は)意識せずに投げた。ソフトバンクは強いと思ったけど、意識せずに自分の投球をしようと思った」。150キロを超える直球で攻め続けた。

 1死後、中村晃に左前打を許して5月31日の1軍再昇格後、7試合目の登板で初安打を浴びた。それでも2死一、二塁で代打・上林を投ゴロに片付けて1回無失点。直後のサヨナラ打で、5月1日・中日戦以来となる2勝目が転がり込んだ。

 パ・リーグを独走し、交流戦でも首位を走るソフトバンクに、先行されながらも食らい付き、追い越した。4投手の奮闘なくしてサヨナラ勝ちはなかった。

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