高山ウル虎中押し2点打!新相棒・黒バットでジャストミート

 「阪神9-0ヤクルト」(27日、甲子園球場)

 新たな相棒がさえる。狙いを定めジャストミート。打線が勢いづいた四回、押せ押せムードに阪神ドラフト1位・高山俊外野手も乗った。「次の1点を取ることだけを考えていました」。無事に役目を果たし、安心した表情を浮かべた。

 見せ場は1死二、三塁だ。原口の先制3ランと日大三-明大の先輩・荒木の右前適時打でリードは4点。1ボール1ストライクから、杉浦の真ん中高め141キロ直球を右前にはじき返した。貴重な2点適時打にクールな男は、ほんの少しだけ笑顔を見せ、一塁上で中村外野守備走塁コーチとグータッチを交わした。

 「能見さんがバントで送って、チャンスを広げてくれた場面だったので、しっかりと結果を出すことができてよかったです。外野フライでも1点が入るところだったんで、内野ゴロと三振は打たないように意識しました」

 初回には杉浦から一、二塁間を破る右前打を放った。マルチ安打は2試合ぶりで後半戦では4度目。それでも「もう一本ほしかった。フォアボールでもなんでも、塁に出ないといけなかった」。点が入ったのは四回だけ。目指すところは高い。だからこそ慢心はしない。

 これで後半戦は29打数10安打、3打点、打率・345とした。この日の活躍の秘けつ。それはバットだった。前夜までの素材はメープルだったが、アッシュに変更。色も白を基調としたものから黒色へと一新した。重さに変化はなく、「変えた意図はない」と気分転換を強調。明大時代にも使った経験のない色だという。

 「違和感はありましたけど、今日使ってよかったんで、これから使っていこうかなと思います」

 タイミングの取り方にも日々、試行錯誤中だ。バットを小刻みにふるわしたり、どっしりと構えたり…。変化を恐れず、努力も惜しまないことが奏功している。“ブラック・高山”の勢いはとどまるところを知らない。それどころか、どんどん加速していく。

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