原口、月間MVP 育成経験野手では初

 セ、パ両リーグは7日、5月の月間最優秀選手(月間MVP)を発表し、セは阪神・原口文仁捕手(24)とDeNA・石田健大投手(23)、パはソフトバンクのデニス・サファテ投手(35)と日本ハムのブランドン・レアード内野手(28)が選ばれた。4人とも初受賞。原口は育成選手経験のある野手として史上初の受賞となった。

 無数にたかれたフラッシュ。その中で自らの胸中を語った。「全く想像できなかった驚きもあるし、周りの人に感謝しかない。鳴尾浜で6年間やってきて、こういう日を目標にやってきた」。原口は会見で満面の笑みを浮かべた。

 5月は全24試合に出場し、うち23試合がスタメン。79打数30安打でリーグトップの打率・380に5本塁打、17打点を記録。5月19日・中日戦(甲子園)ではサヨナラ打を放つなど勝負強い打撃でチームに貢献した。

 オールスターゲームのファン投票中間発表でも、6日に捕手部門1位に立った。相次ぐ吉報に「阪神を背負って立てるキャッチャーになりたい」と改めて決意を固めた。

 この日はQVCマリンフィールドで行われたロッテとの交流戦に「6番・捕手」で出場し、4打数無安打。二回にポール際へ大きい当たりを飛ばしたが、判定はファウル。それでも「しょうがないです」と言い訳はせず、宿舎へ戻るチームバスに歩みを進めた。

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