阪神・マテオの穴はドリスが埋める
セットアッパー、そしてムードメーカー…。5月31日に再昇格を果たした阪神のラファエル・ドリス投手(28)はチーム内でさまざまな役割を担っている。
今季より、タイガース3Aから入団した。メジャー通算40試合で2勝4敗4セーブ、防御率5・48。150キロオーバーの直球を連発し、常時140キロを超えるスプリット、鋭く落ちるシンカーを武器にしている。
開幕は2軍で迎えるもヘイグとの入れ替えで4月19日に昇格。しかし、登板過多で5月19日に登録抹消された。鳴尾浜でリハビリを開始した日には「最短(10日間)で上がれたら」と思いを語ったが、有言実行した。18試合の登板で1勝2敗、防御率3・50が6月6日までの戦績だ。
同じくドミニカ共和国出身で新外国人のマルコス・マテオ投手(32)を「静」と表現すれば、ドリスは「動」。母国は同じながら、人となりは180度異なる。ドリスの性格を一言で表すと“とにかく明るい”。
例えば、どんなときでも笑顔を絶やさず、「オス!オス!」とあいさつをしてくれる。さらにこちらが「頑張って!」と声をかけると、「お前もな」と言い返される。お笑い芸人ばりのやりとりに笑わされる。球団関係者によると、チーム首脳陣に対しても同じようにやりとりするとのこと。「いつもヒヤヒヤさせられる」と同関係者は明かしていた。
春季キャンプでは、母国より時間が長い日本の練習、特にランニングに暗い表情で取り組んでいた。「疲れたよ」。練習後、毎回言っていたが今では笑顔を見せながら意欲的に取り組む。日本流に染まった証拠だろう。
常に明るさを見せる一方で感情的になるときもある。5月8日のことだ。前日ヤクルト戦(甲子園)では適時失策やボール判定に泣かされ、1回4失点を与えていた。一夜明け、気持ちを切り替えたのか聞いてみたが、答えは意外だった。
「切り替え?そんなことは、してないよ。だってあれは全部ストライクだったもん」。怒る様子を見るのは初めてだった。その瞬間、野球に対する強いプライドを感じた。
マテオはセ・リーグ3位タイ(6月6日時点)の11セーブを挙げている。右腕が戦線を離脱中の今、ドリスに大きな期待が寄せられる。その期待に応えられる力を持っていると私は信じている。現に交流戦で1軍復帰してから3試合に登板し、1点も取られていない。このまま好調を維持し、マテオの穴を埋めてほしい。(デイリースポーツ・山本祐大)
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