金本監督、163キロ大谷はパチンと打て
阪神・金本知憲監督(48)が6日、7日からのロッテ戦(QVCマリン)に向けて千葉へ移動した。今回の千葉、札幌と続く遠征では、12日の日本ハム戦で大谷と対戦予定。日本最速の163キロ右腕は、若虎の速球への工夫や対応を見る上で最高の相手となる。まずはロッテ3連戦だが、大谷攻略にも期待が集まる。
速球への対応力を見るには、最高の相手となる。日本最速の163キロ右腕をいかに攻略できるか。力に対し、こちらも力だけで挑むことが正解というわけではない。12日に控えるのは大谷との対戦。そこに向けて金本監督が説いたのは、打席内での工夫や対応の重要性だった。
「(直球に)振り負けないようにとは言ってるけど、やみくもに(力一杯引っ張るように)振っていくのが、振り負けないということじゃないから」
160キロを超える直球をいかに打つか。就任直後から「ストレートに振り負けない」ことを選手に意識付けしてきたが、力が全てということではない。金本監督は現役時代、元巨人のクルーンの161キロを体感している。「ストレートを待って2球連続で空振りしたのはクルーンだけ」という右腕との対戦で、振り負けないバッティングを実践していた。
「これは引っ張ってもあかんなと思って、左(方向)に2本、パチンと打った。タイミングを合わせてパチンと。それも工夫、振り負けないということだから」
タイミングを取り、逆方向へと快音を響かせる。これも振り負けないバッティング。「160キロじゃなくても、150キロでも(キレのある)140キロでもコンパクトに打たないと」。打席の中でどれだけ工夫して対処できるか。大谷の攻略はもちろん、どの投手が相手でも必要なこと。そこを求めたい。
この日は休日のため、金本監督は夕方に千葉に向けて移動。勝率5割ジャストの状況で、まずはロッテと向かい合う。そして締めくくりが大谷との注目のマッチアップ。打てれば自信となり、弾みが付くのは間違いない。笑顔で甲子園に戻れるかどうか。勝負のビジター6連戦となる。
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