鳥谷、執念弾 最後まで追いつめたが…

 「ヤクルト9-8阪神」(25日、神宮球場)

 阪神打線が意地を見せた。点差は離れていても、鳥谷は諦めない。「最後までやることが大事」。勝利への執念を込めた一撃を放ち、一時同点に追いつく流れをたぐり寄せた。

 4点ビハインドの六回1死一塁。1ボール2ストライクから、村中の141キロ外角直球を流し打った。右から左へ吹く風に乗せ、左翼席前部へスタンドイン。15日・DeNA戦(横浜)以来、8試合ぶりの本塁打。追撃の3号2ランに納得の表情を浮かべた。

 「ストライクが来たら、積極的に振りにいこうと思いました。外寄りのボールをコースに逆らわずに打ち返せました。逆方向でしたけど、スタンドまで届いてくれてよかったです」

 “志願特打”の成果が出た。試合前、上本や今成と室内練習場で20分間、フリー打撃に打ち込んだ。広角に打球を飛ばし、打撃投手を務めた浜中打撃コーチからは「5連発やな」と絶賛された。

 自分が打たないときには、ケージの後ろでストライクゾーンを見極めた。1球ごとに「今のは際どいけど、試合だとストライクを取られるかもな」などとアドバイスを送った。ボールへの目慣らしは十分にできていた。

 「シーズンは長いですし、自分でいろいろ考えながらやっていきたい」。8番での出場は4試合連続。打率・244と本調子ではなが、片岡打撃コーチは「真っすぐに振りまけていなかった」と評価する。試行錯誤を続け、復調を目指す。

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