能見3勝目 井川超え通算87勝

 「ヤクルト5-7阪神」(24日、神宮球場)

 力で押した。36歳最後の登板を、鬼門突破の白星で締めくくった。対ヤクルトに限らず、神宮でも14年9月17日以来となる勝利。阪神・能見にようやくの今季3勝目が輝いた。

 「全体的には粘りのピッチングができました。先頭を出しすぎてしまいましたが、それ以外は自分のピッチングができました」

 初回から最速で147キロを記録するなど、直球にキレがあった。「(初回から)飛ばしたとかではなく、真っすぐの質がよかった。それ(直球)で押せたので」。だからこそ変化球が生きた。四回に先頭からの連続四球で無死一、二塁のピンチを招いたが、最少失点で切り抜けた。もちろん、躍動したのはマウンドだけじゃない。

 打席では二回2死一塁から8球粘って四球を選び、続く北條の2点適時二塁打で一塁から本塁へ。さらに四回1死満塁では、プロ12年目で通算278試合目、442打席目にして自身初の犠飛を中堅へ。4点目の一打に「9番目のバッターですし。(初犠飛というのは)分からなかった」と笑顔を見せた。

 4月24日・広島戦以来、1カ月ぶりの白星。6回1安打1失点90球の降板を、金本監督は「本来ならもう1イニングいかせたところだったけど、肘の不安があるから」と説明。今季は、昨年以上に登板後の体のケアに時間を割いている。「年齢は感じる」と話すが、その中で最高の準備を整えて戦う日々だ。

 井川を抜く球団歴代単独11位の87勝目となったが、まだこれからだ。若手の台頭に負けじと、左腕をしならせて勝利を積み重ねる。

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