ドリス無念…イニングまたぎ失敗
「阪神3-4中日」(17日、甲子園球場)
うなだれてマウンドを降りた。スタンドのざわめきがさらに心を重くした。来日初セーブを懸けた九回。1点リードを守りきれずに阪神のラファエル・ドリス投手が散った。
出番は1-3の八回1死二、三塁で巡ってきた。平田を二ゴロに仕留めたが、その間に三塁走者が生還して1点差。後続を切って、イニングまたぎの最終回を迎えたが、先頭・堂上に与えた四球が自身を追い込んだ。
「それがダメ」
試合後、先頭打者へのまずい入り方に悔しさを募らせた。犠打で1死二塁とされ、代打・野本に左前へ同点適時打を浴びた。「(イニングまたぎは)関係なく投げていた」。1回を2失点。使命を果たせなかった右腕は表情を曇らせた。
実は守護神・マテオに異変が起きていた。股関節付近に違和感があるもようで、試合前から登板回避の方針が固まっていた。「(試合に)出てこなかったのだから、投げられる状態にはなかったということです」と香田投手コーチ。マテオは「(痛みは)ない」とし、出場選手登録は抹消しない見込みだが、「代役守護神」も打たれ、重い空気が立ちこめた。
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