金本阪神 新井に打たせん!内角エグる

 「広島3-2阪神」(23日、マツダスタジアム)

 目の前での偉業達成はゴメンだ。金本阪神は粘投した先発・岩貞祐太投手(24)を援護できず敗れた。マツダスタジアムは、通算2000安打まであと3と迫った新井貴浩内野手(39)が打席に立つたびに異様な雰囲気に包まれる。相手の主砲の勢いを止めるのが、勝利へのカギ。元同僚であっても容赦なく、厳しく内角を攻める。

 球場のボルテージは最高潮に達した。新井が打席に立つ度、真っ赤なスタンドが激しく揺れる。節目の2000安打までついに残り3本。完全アウェーの阪神にとって、24日の快挙達成は連敗に直結する可能性が高い。金字塔阻止こそ勝利への近道。3戦目は「新井封じ」に全力を注ぐ。

 この日の第1打席は初回、1死一、三塁のピンチで迎え、岩貞が三ゴロに打ち取った。スタジアムが沸いたのは四回だ。先頭の打席でカウント3-1から外角141キロを右前へ運ばれた。ファンが掲げるカウントダウンのボードは1997に。失点にこそ結びつかなかったが、試合の流れは広島に傾いていくようだった。それほど新井の一打は重いのだ。期待感が増す中、六回は四球。八回はドリスが四球を与えて4打席中、3出塁を許した。

 大歓声とため息が交錯する異様な雰囲気。阪神時代、共にプレーした同級生の金村投手コーチは投手の立場から言う。「やりにくさはあるでしょうけど、そんなこと言ってられないですからね。(2000本目を打たれると)変な意味で、自分の名前が残ってしまう」。2000安打阻止へ、キーワードは厳しい内角攻めだ。

 新井は4月17日の巨人戦(東京ドーム)で、マシソンから右手首付近に死球を受けた。金村コーチは「それから内側を(攻められると)ビクッとする部分がある。その辺を厳しく突いていかないといけない」と指摘。勇気を持って内角に飛び込むことを訴えた。

 「(内角を)怖がる部分もあるので。アウトコースに対してすごくいいスイングをしているから、いいスイングをさせないように厳しい攻めも必要」

 24日の先発・能見は昨季、打率・318、1本塁打と抑えきれなかった。今季初対戦した4月8日も3打数1安打。今度こそ「打たせないようにします」ときっぱり。左腕とバッテリーを組む岡崎も、「(調子が)すごくいいので、どんな形でもいいので何とか抑えていきたい」。ベテラン安藤も「2000本に限らず、抑えに行きます」と力を込める。

 歓喜の瞬間まであと3安打。かつてタテジマに袖を通した元チームメートだが、容赦はしない。引き立て役はゴメンだ。死球覚悟の内角攻めで、神宮持ち越しを実現させる。

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