ゴメス2冠弾!7号&独走25打点

 「広島3-2阪神」(23日、マツダスタジアム)

 諦めない主砲の姿があった。7試合連続で4番に座る阪神・ゴメスが、リーグトップに並ぶ追撃の7号2ランを左翼席に運んだ。「あしたはあしたなので、また頑張りたいと思います」。クローザー・中崎を撃ったことにも価値がある。来日3年目の助っ人が、猛虎打線を鼓舞している。

 0-3で迎えた九回。江越が四球で出塁すると、背番号5がゆっくりと打席に入った。真ん中に入ってきた変化球を芯に乗せ、打球は左翼スタンドへ。「変化球を待っていたわけではないんですけど、ストライクゾーンにきた球を打ちにいこうと思っていました」とシンプル思考が奏功。一発が生まれた。

 二回は先頭で、先発・黒田の142キロ直球を左前打。16日・中日戦(ナゴヤドーム)から続く連続試合安打を「6」に伸ばし、3試合連続複数安打で打率・274とアベレージは上昇の一途をたどる。さらにリーグトップを独走する25打点と、ポイントゲッターとしての働きも申し分ない。

 今春キャンプで金本監督から打撃にメスが入り、変革に取り組み始めた。ステップ時に体が前傾するのを抑え、軸足の右足に体重を残したまま回転する。沖縄では全体練習終了後、「マシンを打ちたかったんだ」と一人、室内で1時間近く打ち込むこともあった。主軸としての自覚と責任が、来日3年目の助っ人を突き動かしている。

 左太もも裏痛の福留を欠く今、4番に座るドミニカンの存在がより一層際立つ。5安打と沈黙した打線の中で、一矢報いた主砲の背中がいつも以上に大きく見えた。

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