球児、右も左も スイッチバント!?

 阪神・藤川球児投手(35)が11日、甲子園で行われたバント練習において、左投手の筒井相手には右打席で、右投手の伊藤和相手には左打席でバントを行った。先発転向の一環で取り組んだ、スイッチヒッターならぬスイッチバンター。今後の継続については明言しなかったが、模索は続く。

 やはり、この男は常識の範ちゅうには収まらない。登録上は右投げ左打ちの藤川が、左腕・筒井相手のバント練習で立ったのは右打席。右打席での2度のバントはいずれも失敗だったが、ボールの勢いを殺しすぎたりしたことによるもので、転がすこと自体には成功していた。

 その後、右腕・伊藤和が投手の時は左打席に立ち、こちらはしっかり成功した。練習に参加した6人の投手の中で、両打席に立ったのはもちろん藤川だけ。今後も相手投手の左右で打席を変えるのかとの質問には「どうでしょうね。分かりません。まだ(シーズンが)始まっていないので。(いずれ)考えます」と明言を避けた。

 現役時代、同じく右投げ左打ちだった香田投手コーチは「たいしたもんだよ右と左で。右は怖いもん。逃げ方が分からない」と驚いた様子。「分からないけど、ピッチャー(の左右)を見てやるんじゃないの」と意図を推測した。

 宜野座キャンプでは、マシン相手に両打席でバント練習を行う藤川の姿がしばしば見受けられた。キャンプ中だけなら遊びの可能性もあったが、開幕まで2週間という時期に試すということは“スイッチバント”の採用を真剣に考えていることの証拠に他ならない。

 藤川が公式戦で犠打を記録したのは、06年が最後。これまでは打席に立つこと自体が少なく、通算でもわずか4犠打しか記録していない。ただ、先発を務める今季は、犠打で走者を送る機会が増えるのは確実。また、その時にしっかり成功させることも求められる。

 右投げの投手が左打席に立つと、利き腕が投手側を向くため、死球を受けた際のリスクが増える。そのため、リリーフ時代の藤川は、ベンチの指示で右打席に立つこともあった。

 ただ、ファンとともに優勝の喜びを分かち合うことを夢見て阪神に復帰したかつての守護神は、自身の安全など顧みない。頭にあるのは、チームの勝利の確率を少しでも高めることだけだ。

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