掛布監督、高山へボンズの極意伝授
「阪神2軍春季キャンプ」(17日、安芸)
阪神・掛布雅之2軍監督(60)が17日、ドラフト1位・高山俊外野手(22)=明大=に新たな“指令”を出した。王貞治、バリー・ボンズ、門田博光、田淵幸一、金本知憲らホームラン打者が持つ独特の“間”を説明し、全メニュー終了後に安芸ドームで特打を課した。
「ボールを止めるように打て!」。ミスタータイガースのアドバイスが飛んだ。その言葉を驚異的な吸収力で、すぐさま実行する高山。熱を帯びる安芸ドームに、「いいよ!それだよ」と指揮官の声が響く。初日から二人三脚で長距離打法を伝授してきたが、次なるステージへ移行した。
「昨日のシート打撃を見てても動きながら打つのはうまい。でも長距離打者は一瞬の間がある」と語った掛布2軍監督。具体的には足を上げた際にワンテンポ、打ちに行こうとする体がピタッと止まるのが理想型だ。
「ボンズもそう。王さんとか、田淵さん、門田さんも足を上げてから一瞬止まるよね。金本監督もその打ち方。そこでパワーをためるからボールが飛ぶ」と本塁打王の理論を明かした指揮官。これまでは右足の使い方を重点的に指導してきたが、高山自身が習得しつつあることで新たな課題を投入した。
本人も「できるようになったから新しいことを言われている。強い打球を打つことに関しては、掛布さんから新しい技術をいろいろ教えてもらえる」と目を輝かせた。キャンプも中盤を過ぎ、疲労はピークに達している。だが、1軍の舞台で活躍するために、ドラ1ルーキーはひたむきにバットを振っている。
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