掛布2軍監督、初ノックで250球

 「阪神2軍春季キャンプ」(6日、安芸)

 阪神・掛布雅之2軍監督(60)が6日、就任後初めてノックを打った。森越を相手にしながら観客1200人を巻き込んでの特守に、週末の安芸は大いに盛り上がった。

 ウインドブレーカーを脱いだ背番号31が、ノックバットを握った。三塁ベンチ前で森越への特守がスタート。自然とスタンドには黒山の人だかりができ、拍手が起こると「今ので拍手しちゃダメ!」とファンに要求した。

 「お客さんにもプロの目を持っていただかないと。アマチュアじゃないんですから!」と笑顔で語りかけると、スタンドは大爆笑。正真正銘の拍手が飛ぶと、今度は森越に向かって「拍手してもらってるんだから、ちゃんと頭を下げろ!」と訴えた。

 その森越が長時間、頭を下げていると「長いよ!休んでんじゃないよ」とゲキを飛ばす。「笑顔だよ、笑顔!」と言いながら、約30分で250球をハイペースで打ち続けたミスタータイガース。終了後には大きな拍手が沸き起こった。

 「ケツが痛い…。これは明日、バキバキになるぞ。あっ、あさってか(笑)」と充実の笑みを浮かべ、森越も「いい緊張感でできました」と汗をぬぐった。ただ「僕の現役時代は3倍やってたからね。ノッカーが3人いたから」と豪語し、帰り際には「明日は坂か?」と連日の“掛布ショー”を予告した。

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