阪神 160キロ右腕ドリス獲得調査

 虎の守護神候補はマテオだけじゃなかった!阪神が来季のクローザー候補として、ドミニカ共和国出身でタイガース傘下3Aトレドに所属するラファエル・ドリス投手(27)の獲得調査を行っていることが15日、明らかになった。この日、四藤慶一郎球団社長(55)がパドレスのマルコス・マテオ投手(31)側との交渉を初めて認めたが、さらなる補強を視野にドミニカン助っ人のダブル獲得を目指す。

 阪神がもう1人、ドミニカ産のクローザー候補を調査していた。

 大阪・野田の電鉄本社で球団幹部から定例報告を受けた坂井オーナーは、呉昇桓に代わる助っ人について「全然聞いていない」と話したが、四藤球団社長は報道陣の前で初めてパドレスのマルコス・マテオと獲得交渉を行っている事実を明言。「まだ交渉中。決まっていません。渉外担当が米国で交渉しています」と明かした。

 球団トップはそれ以上の言及を避けたが、2年連続セーブ王の穴を埋めるべく、さらなる補強ターゲットを定めていることが判明した。マテオと並び最上位でリストアップしたのはデトロイト・タイガース傘下3Aトレドに所属する右腕ラファエル・ドリスだ。今季は3Aで43試合、すべてリリーフ登板し、7勝5敗1S、防御率4・61の成績を残した。

 トレドでは敗戦処理もこなす救援登板が主戦場。ビハインドの展開でもマウンドに上がり、粘り強い投球で逆転勝利を呼び込む試合が数試合あった。

 計66回1/3で被安打63、54奪三振、46四死球。この数字だけで日本野球への適応力は測れないが、まだ27歳と若く、数ある投手の中で照準を定めた球団編成は「大化け」の可能性に期待している。06年にカブスと契約し、プロのキャリアをスタートさせたドリスは11年9月のパドレス戦でメジャーデビュー。昨年12月にタイガースと契約したが、今季はメジャー昇格を果たせずシーズンを終えた。

 右腕は現在、マテオと同チームで母国ドミニカ共和国のウインターリーグに参戦。リリーフで16試合に登板し、3勝0敗、6ホールド、防御率0・60の好投を見せている。奪三振14で失点は1。オフシーズンに右肩上がりのドリスに対し、阪神は獲得交渉に向けた調査、準備を進めている。

 補強は順調かと問われた坂井オーナーは「スンファンの代わりができてからの話。大きい穴ですから」と話した。193センチ、98キロの恵まれた体格から投げ下ろす速球は魅力十分。猛虎がドミニカン助っ人のダブル獲りを狙う。

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