移籍の高橋、元同僚・浅尾意識「41」

 中日からFA宣言し、阪神への移籍で合意していた高橋聡文投手(32)が1日、西宮市内のホテルで契約書にサインし、入団会見に臨んだ。自ら選んだ背番号41は中日で戦友だった浅尾と同じものだが、負けん気をのぞかせた。契約年数は3年で、年俸は総額1億5000万円。

 会見中、終始穏やかだった高橋の目つきがわずかにつり上がった。「フィーリングで選んだ」という背番号「41」について聞かれたときだ。古巣中日で圧倒的な人気を誇る浅尾と偶然にも同じナンバーとなるが、ライバル心を隠さなかった。

 「(浅尾のイメージは)強いですね…。それに負けないようにしたいです」。08年から浅尾とともに岩瀬につなぐダブルセットアッパーとして不動の地位を築いた。10年には自己最多の63試合に登板し、防御率1・61、31ホールド。シーズン47ホールドの日本記録を樹立した浅尾と左右両輪で落合竜のリーグ制覇に大きく貢献した。

 1学年後輩の右腕とは進路を分かつことになったが、期する思いがある。近年故障に泣かされる浅尾は今季36試合で防御率3・19。高橋も35試合で防御率3・51と、本領を発揮できずにいた。それだけに、再起を期す思いは互いに強い。

 「14年間中日で学んだこともある。岩瀬さんから教わったことも?そうです」。阪神はリリーフ陣の高齢化が夏場失速の元凶ともなり、特に中継ぎ左腕の補強は不可欠だった。高橋の力量、技術はもちろん、ブルペン陣にその経験値を還元することも期待されている。

 FA宣言後、金本監督から直接口説かれ、移籍を決意した。くしくも来季開幕戦の相手は中日。意識しないはずはないが、「特別楽しみということはない」と高揚感を封印する。契約年数は3年となり期待値は高い。「やれると思ってFAした」。全盛期の輝きを取り戻し、金本阪神の屋台骨を屈強にする。

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