掛布2軍監督のサインがオークションに
阪神・掛布雅之2軍監督(60)が、1日の鳴尾浜での秋季練習後にサインしたボールと色紙がインターネットオークションに出品されていることが6日、分かった。6日夜の時点でボールは1800円で3件、色紙は1800円で5件入札されている。心ない行為で、ミスタータイガースの善意が踏みにじられたかたち。球団は今後、再発防止策を検討する方針だ。
温かい声援をくれる鳴尾浜の虎党を思い、連日行ってきたサイン会。そこで自らの名を記した色紙、ボールがインターネットオークションにかけられ、金もうけに使われていた。その事実を知った掛布2軍監督は「売られているのは仕方ない」と話しつつも、「それはあんまりなぁ…」と表情を曇らせた。
2日の午後10時50分過ぎ、「阪神タイガース掛布2軍監督 直筆サイン色紙 鳴尾浜」、「阪神タイガース掛布2軍監督 直筆サインボール 鳴尾浜」というタイトルの二つが出品された。開始価格はいずれも1500円。サイトには掛布2軍監督がサインをしている画像が貼られていた。
7日までにサインした数は1000を超える。祝日だった3日に至っては約600人に、1時間半をかけてペンを走らせた。再発防止に向けて球団関係者は「2回、3回と、もらっている人はガードマンに注意させる」と、これまで以上に目を光らせる方針だ。さらに「売られているとなれば、考えないといけない」と、サイン会の中止も含めて対応策を検討する考えを示した。
1日の練習後、「僕のサインでいいなら時間を見つけてしたいと思います」と語っていた掛布2軍監督。その好意を踏みにじる行動は絶対に許されない。