掛布DC「ゴロ禁止令」若虎にハッパ

 “ゴロ禁止令”で、どでかい当たりをかっ飛ばす。みやざきフェニックス・リーグに参加中のチームに帯同している阪神・掛布雅之DC(60)が14日、フリー打撃で「ゴロを打つな」と野手陣に指示した。この日は試合がなく、生目第二で練習のみ。若虎の本塁打量産に期待を込めた。

 「連戦が続くと打撃が小さくなる。テークバックをしっかりつくり、体を大きく使って遠くへ飛ばせるように」と狙いを説明。5日に初戦を戦って以来、9日の練習試合を含めると“9連勤”。疲労がたまり始めた打線にハッパをかけた。

 21スイング中、柵越えが4本だった陽川は「実戦で生かしてやりたい」。トリを務めた植田は22スイング中1本。その1本は最後のスイングで左中間へ運び、「よかったです」と笑顔。掛布DCも「いい締めだったねぇ」と称賛した。

 フェニックス・リーグ8試合で本塁打は計7本。そのうち5本は今成、梅野、江越、坂、伊藤隼といった1軍選手が1本ずつで、2軍選手の一発は陽川の2本のみ。他は長打力不足にあえいでいる。

 「ここで課題を見つけて、秋季キャンプで(克服に)取り組んでほしい」と掛布DC。残り11試合。若虎打線が師の教えを胸に宮崎で一発を積み重ねる。

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