岩田、痛恨一発に悔しさ「申し訳ない」
「阪神1-5広島」(2日、甲子園)
あまりに手痛い一発だった。エルドレッドのフルスイングから放たれた打球は、バックスクリーンへ一直線。着地点を見届けた阪神・岩田は首をひねり、悔しさをにじませた。
「制球ミス?そんなことはないんだけど、打たれたので…」
新井の本盗で追いつかれ、続く五回だ。2死二塁から菊池の左中間二塁打で勝ち越し点を献上。さらに一、三塁と傷口を広げ、4番エルドレッドを迎えた。カウント1-1からの3球目。内角高めを狙った直球が、やや中に入り、痛恨の3ランとなった。マエケン相手に4点差は重すぎた。
試合後、首脳陣もこのシーンを振り返った。中西投手コーチは「もうちょっと広くいけと言ったんだけど。一塁が空いている(塁が埋まっていない)んだから。2対1で止めなアカン」。和田監督も「時間をかけて間を取らないといけない場面」と勝負を急いだ形のバッテリーを厳しく指摘した。
一、二回は三者凡退。滑り出しは上々だったが三回以降、先頭の出塁を許し、徐々に試合の流れを手放していった。「うちにとっていい流れになる投球をしたかったのですが、それができず、チームに申し訳ないです」と岩田。5回6安打5失点で8敗目。次回は8日・巨人戦(甲子園)の先発が有力。このままでは終われない。伝統の一戦で悔しさを晴らす。