岩田悔しすぎる1発負け 次は投げ勝つ

 「広島2-0阪神」(27日、マツダ)

 阪神・岩田の120球の熱投は報われなかった。広島のエース・前田との投げ合い。互いに一歩も譲らなかったが、1球の失投に泣いた。

 「その前のボールが良すぎました。悔しいですけど…」

 振り向かずとも打球の行方は予想できた。0-0の二回、1死走者なしで、5番エルドレッドと向き合った。カウント1-1から投じた3球目だ。内角を狙ったカットボールが真ん中に入った。快音を残した打球は左中間席最前列へ。結果的にこのソロが、最後まで重くのしかかった。

 自らのバントミスも響いた。1点ビハインドの五回、1死一、二塁。投手と三塁の間に転がしたが、前田の好フィールディングに阻まれた。素早く三塁へ送球されると、一塁もアウト。まさかの併殺打で、チャンスは一瞬にしてしぼんだ。

 「マエケンがうまいのは知っていたので、決めきれなかった自分が悪いです」

 登板前日は「エースと投げ合うことをプラスに考えて、しっかり自分の投球をしたい」と前田との投げ合いを歓迎した。言葉通り、最後まで緊張の糸を切らさず投げ続けたが、白星には届かず。7回4安打1失点と好投したが7敗目となった。

 能見、岩田の両左腕を立て、まさかの連敗を喫した中西投手コーチは「あの1本だけか。好投?そういう時期じゃない。勝たなアカン」と厳しく言った。岩田は次回も中5日で広島戦(甲子園)に先発予定で、再びマエケンと投げ合う可能性がある。「投球的には自分のものが出せたと思う。これを続けていくしかない。次もしっかり自分のピッチングができるように調整して頑張りたい」。バスに乗り込む直前、岩田は自分に言い聞かせるように、前向きな言葉で締めくくった。

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