「巨人１２－３阪神」（１９日、東京ド）

　阪神・藤浪晋太郎投手（２１）が３連敗阻止へ、２０日・巨人戦に先発する。登板前日の１９日は東京ドームでキャッチボールや、ショートダッシュで最終調整。２試合連続の中５日に「すごく違いがあるわけではない。しっかり調整はできています」と万全を強調した。

　まさかの２連敗だ。１戦目はメッセンジャー、２戦目は能見で、星を落とした。２勝すれば巨人の自力優勝が消滅するという状況で意気揚々と敵地に乗り込んだが、昨季王者の底力を見せつけられ、返り討ちにあった。３連敗だけは避けたい。窮地に立たされたチームを救うべく、藤浪は勝利だけを見据えた。

　「大事な試合になるので、もちろん勝ちたいです。勝つことを目標に、マウンドに上がりたいと思います」

　東京ドームの巨人戦は１３年８月４日に菅野に投げ勝って以来、５連敗中。今季も敵地では３戦３敗と勝ちがないが、「打たれた試合もあるけど、１失点完投負けもあるので。負けない投球をしたい」と前向きだ。右腕にのしかかる重圧もはね返す。「プレッシャーは嫌いじゃない。まだまだ８月なので感じる必要もない」ときっぱり言い切った。

　１、２戦目の大敗の要因の１つは四球だ。東京ドームは本塁打が出やすいが、「四球で走者をためての一発は避けたい。四球は失点に絡みやすいので、できるだけ少なくしたい」と続けた。自己最多タイ１１勝目に並び、チームの連敗を止める。