メッセ背信…制球乱れガックリ10敗

 「巨人8-1阪神」(18日、東京ド)

 東京ドームのマウンドで、ガックリとうなだれた。4点ビハインドの四回、1死満塁。阪神・メッセンジャーが4番阿部へ、3ボール1ストライクから投じた1球は内角に外れた。この日5つ目の四球は押し出し四球。もう、限界だった。和田監督、中西投手コーチが、同時にベンチを飛び出した。

 「慎重というか、きょうは制球が悪すぎた。追い込んでからも甘かったし。ボール自体は悪い感じではなかったけど。バラバラだった」

 和田監督が指摘したように、長打を警戒しすぎたのか、制球が定まらない。初回に1点を失うと、三回は1死後クリーンアップに3連続四球を与え、村田に3点二塁打を浴びた。今季最短3回1/3を5安打5失点で、ついに今季10敗目を喫した。

 この試合チーム全体で9四球を献上した。今季の1試合最多は6月23日の広島戦(長野)での13四球だが、延長十二回を戦っていた。1イニングに換算すると、この日が今季最多だ。中西投手コーチは「四球、四球で、慎重になりすぎている。球場の怖さというかな」と説明。三者凡退は一度もなく、これでは攻撃のリズムは生まれない。

 ローテの中心を担う助っ人がピリッとしない。8月は中4、5日と間隔を詰めて登板しているが、4試合の登板で3敗、防御率4・84。疲労について指揮官は「それは全くない。球は悪くない」と否定するが、好調のチームにあって、一人流れに乗れていない。

 次回は中4日で23日DeNA戦(京セラ)に向かう予定。ただ、中西コーチは「本人は詰めたいやろう。詰めたいと言うだろうけどな」と言葉を濁した。

 「きょうはチームとして機能しなかった。いい意味で忘れたい。制球?自分としては状態は悪くなかった」

 試合後、メッセンジャーは淡々と話した。フラストレーションがたまる中、早く、次の1勝をつかみたい。

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