江越“黒田撃ち”で14打席ぶり安打

 「広島6-5阪神」(4日、マツダ)

 表情は硬い。試合に敗れて、素直には喜べなかった。それでも少し自信を取り戻した。阪神・江越が14打席ぶりの安打。黒田から初めて快音を響かせて、力強くトンネルを抜けた。

 二回、1点を先制し、なお1死一塁。2球で追い込まれた後、黒田の外角スライダーを逆らわずに打ち返した。「追い込まれてからしっかりとついていけた」。ライナーで右翼・ロサリオの頭上を越える二塁打。7月29日の中日戦で放った決勝二塁打以来4試合ぶりの安打となった。

 黒田との対戦は6月23日以来2度目だった。前回は代打で145キロの直球に空振り三振。一流投手のレベルを肌で感じていた。「腕の振りはそんなに速く感じないのに、打席に立つとすごく球が来ていた」。日米通算189勝右腕から安打を放ったことも、前向きになれる材料だった。

 この日は午前中にマツダスタジアムの三塁側ブルペンで大和、俊介と早出特打を行った。努力が結果に結び付き、「最初の打席でヒットが出てよかった」と振り返った。

 だが、直後に続いたのは反省の言葉だった。「走者を置いたところで、一本が出なかったので、もう一回、冷静になって打席に入れるようにしたい」。六回2死一塁の遊ゴロと、八回2死一塁の空振り三振を悔やんだ。

 この試合で1軍昇格即先発となった7月21日の巨人戦から11試合連続で先発。猛暑の中での練習に、試合の緊張も重なって疲労もたまっている。それでも全てが経験だ。和田監督は「よくなっているというか、これからの選手。低めの変化球に(バットが)止まるかどうかで内容が変わってくる」とさらなる奮起を促した。

 5日の広島先発は左腕・中村恭で12試合連続先発が濃厚だ。背番号25は定位置をつかみ取るまで立ち止まってはいられない。

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