勝利呼ぶ安藤 六、七回を無安打0封!

 「巨人2-4阪神」(12日、東京ド)

 試合の主導権は譲らない。阪神・安藤はボールに連敗ストップの思いを込めた。丁寧に低めを突く投球で、チームの苦境を救ってみせた。

 「2連敗していたし3連敗だけはしたくなかった。狭い球場なので低めを意識するピッチングができました」

 1-1の六回、出番が訪れた。巨人打線は長野、阿部、村田…。一発があるバッターが並んでいたがマウンドの安藤は冷静だ。先頭長野をスライダーで投ゴロに打ち取ると、慎重に攻めた結果、阿部は歩かせたが、村田は右飛、加藤は直球で空振り三振に斬った。熟練の投球術で、試合の流れを引き寄せた。

 続く七回も圧巻だ。代打・中井は143キロの直球で空振り三振、1番・立岡は遊ゴロ、井端はフルカウントからフォークを振らせて空振り三振を奪った。2イニング投げ無安打無失点。八回にチームが3点勝ち越し、今季2勝目を手にした。

 「六回、七回というのは重要な場面。うまく流れを持って来れたというか、点を取ってくれて良かったです」

 試合後は充実の表情で汗を拭った。指揮官は「2イニング、ピシャリと行ってくれたので攻撃がいいリズムになった」とベテランの投球に最敬礼した。

 不屈の男にパワーをもらった。7月1日の神宮外苑グラウンド。練習前、ヤクルト・館山が駆け寄ってきた。数日前に1軍復帰登板を果たしていた右腕とがっちり握手。「社会人のときに全日本で、一緒だったからね」。前日11日に館山は1019日ぶり白星をマークした。後輩の復活劇に安藤も続いた。

 気温の上昇とともに右腕の調子も右肩上がり。これで4試合連続無失点。安藤は「ずっと悪くなかったから。遼馬がいない分みんなでカバーしていきたい」と力を込めた。通算74勝目は古沢憲司に並ぶ球団18位タイ。経験豊富なベテランが夏場を迎えたチームを支えていく。

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