阪神零敗で首位陥落…マートン痛恨ミス

 「阪神0-3中日」(7日、倉敷)

 またも首位の座から滑り落ちた。阪神は今季8度目の零敗を喫し、勝率5割に逆戻り。勝ち数の差で2位に転落した。つながらない打線に加え、二回にはマット・マートン外野手(33)の走塁のミスもあり、勝機を手放した。相性のよかった倉敷での連勝は6でストップした。

 ミスのオンパレードだった。こんなことをしていたら、勝てるわけがない。首位固めどころか2位に転落。和田監督は「負けるべくして負けたというところがある」と、むなしさが漂う敗戦を振り返った。

 指揮官が「そこやろな」と指摘したミスが、マートンの走塁だった。0-0の二回、相手の失策も絡んで無死二、三塁の絶好機を迎えた。ここで打席に入った今成は、三塁線へのゴロ。ベースから離れて立っていた三走のマートンは打球を見て帰塁したが、これがゴロを捕球した三塁手に突っ込むような形になり、タッチアウトとなった。打者走者の今成も一塁でアウトになり、先制の機運はしぼんだ。

 指揮官は「(指示は)ストップだから、あそこは(三塁に)戻らないと」と苦い顔。「そこで主導権を握れなかったので、流れを持ってこられなかった」と嘆いた。

 高代作戦兼内野守備走塁コーチは「自分の方に来る打球。判断は難しい」とし、マートンは「タッチされた、としか説明しようがないよ」と困惑したような表情を浮かべた。

 ミスはこれだけではない。守備でも連発した。0-0の七回。藤井の放った高く弾んだ遊撃前への打球を、三塁・今成が突っ込みながら捕球できず、鳥谷も捕れずで内野安打にされた。その後、四球と安打で満塁とされ代打・森野の中犠飛で先制されただけに、痛いミスだった。

 八回には守備の乱れで痛恨の失点を許した。0-2とされなおも2死二塁。外野手は前進守備を敷いた。藤井は左前打。左翼・マートンのチャージが遅く送球も間に合わず、二走・大島に生還を許した。五回も失点にはつながらなかったが、名手・鳥谷の失策もあった。

 「守備のミス?そういうものも含めて出てしまった。あしたの甲子園から出直す。それしかないな」と和田監督は次の試合を見据えた。連勝が2で止まり勝率5割に逆戻り。決して悲観する必要はないが、悪い流れは断ち切りたい。聖地で勝って仕切り直しだ。

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