虎3連敗で首位陥落…ゼロから出直し

 「ヤクルト10-1阪神」(2日、神宮)

 猛虎急降下-。阪神が今季4度目の同一カード3連敗を喫し、首位の座から滑り落ちた。不振の上本博紀内野手(28)をスタメンから外し、今成亮太内野手(27)を2年ぶりの1番に据えた新オーダーも不発。12勝24敗1分けと苦戦続きのビジターゲーム。今日こそ打ち破ってくれ。

 東京音頭が何度も響く。勝利の六甲おろしは、ついに一度も奏でられなかった。手は打っても断ち切れなかった負の連鎖。甲子園で積み重ねた貯金は、むなしく消えた。和田阪神が、屈辱の神宮3連敗で首位陥落だ。

 和田監督「(山中は)フォーム的に球が来ないから、上体を引っ張り出されたり、差し込まれたり。タイミングが取りづらいピッチャー」

 今季初対戦のサブマリン・山中に苦しんだが、チャンスが全くなかったわけではない。二回に無死一、二塁の場面をつくったが、鳥谷が遊ゴロ併殺打に倒れる。なおも2死一、三塁と続いたが、藤井は遊ゴロに終わり、直後のイニングで逆に2点を先制された。

 「先に点を取られて焦ってしまったところがあった」と指揮官。五回1死一塁では「それ(代打)も考えた」中で続投を決断して能見に犠打を指示。2死二塁としたが今成は右飛。六回に、マートンの右犠飛で1点を返すのが精一杯だった。

 この日だけを見れば変則右腕に苦しんでの敗戦だが、3連戦を通して1、2番が機能しなかった。「チャンスでクリーンアップに回せなかったということがね。この3連戦は痛かった」。2戦連続で無安打の上本と大和ではなく、この日は今成と荒木に変更したが、3連戦での1、2番成績は23打数1安打と悪循環のままだ。

 八回の5失点でダメ押しされ、今季7度目の3連敗。同一カード3連戦3連敗は4度目で、ビジター成績は12勝24敗1分け。「投手陣全体がこの球場に来るとバタバタしてしまうところがある」。怒声渦巻く中、帰りのバスへと歩いた悪夢の神宮。負ければこうなるのは分かっていたが、このまま沈むわけにはいかない。

 首位・ヤクルトと同じ勝率5割ながら勝ち数の差で2位転落。「今シーズンは開幕からずっと辛抱して踏ん張りどころが続いているので、もう一回ゼロから出直すと。ここも踏ん張りどころだと思うのでまた明日から」。訪れた正念場。横浜で再出発の勝利を全力でつかみ取りにいく。

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