和田監督がっくり…1、2番はサッパリ
「ヤクルト6-4阪神」(1日、神宮)
阪神が痛い2連敗だ。二回にマット・マートン外野手(33)のソロで先制したが、先発の岩貞祐太投手(23)が四球から自滅。2点をリードされた四回に梅野隆太郎捕手(24)の2ランで同点としたが、今度は歳内宏明投手(21)も四球から崩れて勝ち越された。
勝機はあった。粘りも見えた。何もできなかったわけじゃないが、結果は前夜に続く敗戦で連敗だ。機能しきれない打線。和田監督は淡々と振り返った。
「(1、2番の無安打は)打つだけじゃないんだけど昨日も1回も出れてない。全てがそこではないけど」
左腕の成瀬ということで、前日に続いて上本と大和の1、2番だったがこの日も快音は響かない。共に無安打で昨日から計16打数無安打。特に気がかりなのは上本の状態だ。
指揮官は「グラブに当ててるわけだから何とか捕らないとあかんし(いつもと違い)攻守両方に精彩を欠いてる。元気にならないと」と振り返ったように、上本は守備も不安定だった。四回の失策に続き、五回2死一、二塁ではデニングの飛球に背走しながらグラブに当てたが、捕球できずに勝ち越された。
2日は右腕の山中との対戦。平田ヘッドは「1、2番は考えないと」と、変更も視野に現状打破を図る。ビジター6連戦は2連敗となったが、シーズン折り返しを08年以来の首位で通過した。
和田監督は「(九回の攻撃を)明日につなげないといけない。諦めない姿勢が出ているから3つやられないように」と力を込めた。まずは3連敗阻止の白星を見据えて戦う。