福留で首位奪取や キラーが黒田討つ!

 難敵をたたいて、首位奪取や!!阪神は22日、長野オリンピックスタジアムで行われる23日の広島戦に向け、長野へ移動した。その長野で待ち受けるのは今季阪神戦2戦2勝の広島・黒田だが、福留孝介外野手(38)が攻略を約束。首位巨人とは0・5ゲーム差。日米通算の対戦打率・331を誇る“黒田キラー”が、元メジャー右腕を打ち崩し、トップの座を奪い取る。

 首位再浮上がかかる一戦。長野オリンピックスタジアムに立ちはだかるのは、世界トップクラスの大物だ。口にはしなくても、攻略へのイメージはできている。福留が短い言葉に決意を込めた。

 「頑張るしかないでしょう!!」

 中日時代は112打数37安打、打率・330と、黒田を得意にした。メジャーでも9打数3安打。日本で8年ぶりの対戦となった今季も、キラーぶりは変わっていない。

 初対戦の4月11日は、1本塁打を含む2安打を放った。4月25日は3打数無安打に抑えられたが、2試合で通算6打数2安打。日米通算で打率・331と相性はいい。

 状態のよさも後押しする。現在、規定打席到達者の中で打率・260、9本塁打はチームトップ。34打点も、35打点のゴメスに次いで同2位だ。

 さらに6月16日の日本ハム戦から3番に座ると、チームも3連勝。その間、福留自身も13打数6安打で打率・462。中日時代に慣れ親しんだ打順で、勢いが加速している。今季、黒田には2戦2敗で対戦防御率3・75。得点を奪いながら、勝ち切れていない。難敵に土をつけるためには今、最もノっているベテランの打撃が欠かせない。

 23日に広島に勝ち、巨人がDeNAに敗れれば、4月4日以来の首位に立つ。それでも背番号8は平常心を強調した。「初戦だけじゃなく、全ての試合が大切になる」。シーズンはまだ半分以上も残っている。今は目の前の試合に集中するだけだ。

 実は長野オリンピックスタジアムには、ホロ苦い記憶がある。04年のオールスター第2戦に「7番・右翼」で先発し、4打数無安打2三振。「そんなに思い出はないな」と振り返ったように、見せ場をつくれず、本盗を決めた日本ハム・新庄に主役を奪われた。

 長野での試合は、その球宴以来11年ぶり。好調を維持して乗り込む今回は、誰にもヒーローを譲れない。福留が金メダル級の活躍で80日ぶりの頂へ導く。

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