藤浪 奪三振でセ最年少初タイトル狙う

 21日・ヤクルト戦(甲子園)で先発予定の阪神・藤浪晋太郎投手(21)が19日、甲子園での全体練習に参加し、リーグ戦再開に向けて意気込みを語った。現在、リーグトップ88奪三振の右腕が今季、最多奪三振のタイトルを獲得すれば、タイトルが制定された1991年以降でセ・リーグ最年少記録となる。得意の夏場は「若い選手が頑張る時」とチームをけん引する自覚も十分だ。

 交流戦を好成績で終えた自信だろうか。リーグ戦再開を前に、藤浪の表情には貫禄が漂っていた。試合のない期間は「いい機会になりました」。しっかり気持ちを切り替えた。

 3年目の進化はパの強打者を相手にさらに加速した。交流戦終了時でリーグトップの88奪三振をマーク。三振は「アウトの手段でしかない」と数字自体はクールに捉えている。一方で「もちろん狙えるところでは狙いたい」と断言。勝負どころの三振は、自分もチームも勢いづける。交流戦1試合平均10奪三振の数字がその証しだ。

 次戦で早くも今季100奪三振の大台に乗る可能性がある。期待されるのは、昨年のメッセンジャーに続く最多奪三振王だ。阪神では67年に江夏豊が高卒1年目、19歳シーズンでリーグ最多を記録しているが、この時はまだタイトル制がなかった。91年にタイトルが制定され、藤浪が今季21歳シーズンで獲得すればセ・リーグ最年少となる。

 例年7、8月に波に乗る“夏男”は「(調子を)上げていきたいですね。夏はチームも苦しい。体力的に落ちてパフォーマンスも下がりやすい。若い選手が頑張る時だと思う」。リリーフ陣にも疲労が出やすい時期だけに、これまで以上に投球回数にこだわっていく。

 「イニングはしっかり投げたいですね。できるだけリリーフに休んでもらいたい」

 現在の投球回数は86回2/3。7月の球宴までに「120回くらいはいっておきたい」と言う。そこまで4度の先発で1試合8回までマウンドを守る計算だ。

 今季ヤクルト戦は1試合に登板し、1失点完投勝ち。新外国人デニングとの初対戦にも「反応を見ながらしっかり抑えたい」と動じることはない。久々に対戦するセの打者たちに、ここからさらなる進化を見せつける。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス