マートン 居残り“特論”白熱86分

 阪神は18日、甲子園で全体練習を行った。それぞれ調整を行った中、マット・マートン外野手(33)は打撃練習後もグラウンドに残り、和田豊監督(52)らと1時間半近く打撃に関する「激論」を交わした。不調が続くが、現状打破に向けて悩める思いや考えを指揮官らに伝える白熱したものとなった。

 時折、強さを増した雨粒も関係ない。あふれ出る思いが止まらなかった。身ぶり手ぶりを交え、笑みを浮かべたかと思えば、厳しい表情で言葉を発してバットを振ることも。全体練習終了後も続いた、マートンと和田監督らの激論。実に86分に及ぶ白熱したものとなった。

 「野球が好きだから。今日は試合がないから野球の話をしただけです」とマートン。通常の打撃練習後、クラブハウスに戻らずケージ付近に残った。そこで、まずオマリー打撃コーチ補佐と打撃論を交わし、そこから、上本への打撃指導を終えた和田監督や関川打撃コーチも「途中合流」。一気に熱を帯びた。

 室内では、これまでも同様のことがあったという。現在、打率・243で0本塁打、19打点。思うようにいかずに悩みすぎていることもあり、オマリー打撃コーチ補佐も「彼はたくさん話すことで頭をクリアにしていくタイプ」と振り返った。

 激論中、「シンプル・イズ・ベスト」と声を掛けた和田監督は「昨日も一人で打ち込んだみたい。もう一度基本に戻ってストライクゾーンを打つスイングをね」と復調に期待した。主にマートンの聞き役に回った、雨中の打撃談議。必ず実を結ぶことを信じ、変わらぬ信頼を寄せていた。

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