阪神屈辱の連日大敗…4連敗で借金3に

 「交流戦、オリックス10-1阪神」(14日、京セラ)

 打てないのに、点は取られっぱなし。阪神はセ・リーグワーストタイ記録となる5試合連続2桁三振を喫する惨状。パ・リーグ最下位のオリックスにまさかの3タテを食らい、4連敗した。頼みの鳥谷敬内野手(33)が3三振と、どん底。投手陣も2試合連続2桁失点。交流戦は残り1試合。とにかく最後だけは勝ってくれ~。

 不快指数が膨張した京セラドームの駐車場で鳥谷は言った。

 「それでも打たないといけない」

 オリックス先発の西を相手に初回から3打席連続三振を喫した。特に三回は中島のイージーな失策でもらった1死一、三塁の好機を柴田、鳥谷が生かせず、無得点に終わった。

 パ・リーグ防御率上位の右腕が楽な相手でないことは想定済みだった。だが、初戦、2戦目で2三振ずつ喫していた主将からこの日も快音が響かず、今カード計7三振。試合後、自戒を込めるように凡退シーンを振り返った。

 前日の大敗を引きずるように、虎打線が静まりかえった。初回、六回の3者連続三振を含む計10三振を喫し、パ・リーグで最下位との関西ダービーは連日の大敗。オリックスに3連戦3連敗が史上初なら、5試合連続2桁三振は球団ワーストどころかリーグワーストタイの屈辱だ。

 和田監督は3連戦を12打数1安打で終えた鳥谷の現状を問われると、「状態が良くない。振れなくなってきている。ボールの見極め?そこで勝負する打者なんでね。きのう、今日と審判とストライクゾーンが合っていない。見極めていっているんだけどね」。同一カードの2試合連続2桁失点は08年以来、7年ぶり。エース能見で連敗を止められず、代役不在の背番号1がバットを湿らせる。打つ手をなくした指揮官の眉間のシワが深まった。

 福岡でのサヨナラ負けから負の連鎖を止められず、4連敗。この日はセ・リーグが全敗したことが唯一の救いではあったが、和田監督は「今はよそのチームどうのこうのじゃない」とぶ然。一時は勝率1位を狙えた交流戦はこれで9勝8敗。「尻すぼみにならないよう甲子園に帰って戦います」と言葉を絞り出すのが精いっぱいだった。

 チームは15日に控え組中心の指名練習を行い、日本ハムとの最終戦に臨む。和田監督は主力のリフレッシュを優先させるが、主将は「交流戦はあと1試合残っているので頑張りたい」と語った。屈辱の3日間から気持ちを切り替え、リーグ戦再開前に鳥谷らしい快音で弾みをつけたい。

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