能見でもダメ…虎2試合連続2桁失点

 「交流戦、オリックス10-1阪神」(14日、京セラ)

 強い責任感が裏目に出たのか…、波に乗るオリックス打線の勢いにのみ込まれた。連敗ストップを託された阪神・能見が、今季ワースト4回2/3、11安打6失点。今季のテーマ「粘り」を体現できず、7敗目(4勝)を喫した。

 「三者凡退が一度もなかったし、粘れるところで粘れなかった。昨日の打線を見る限り、つなげさせたくなかったけど、“線”にしてしまった。連敗を止めたいと思っていたけど、それができなかったのは僕の責任です」

 試合後の駐車場。よどみない口調で話した左腕は、敗戦の責任を背負い込んだ。前日、オリックス打線は16安打15得点。パ・リーグ最下位と思えないような破壊力を目の当たりにしていた。登板前、頭に描いた投球プランは打線の分断。ところが、初回、二回と2死から出塁を許しリズムに乗れなかった。

 攻撃が先制の好機をつぶした三回。小谷野、中島の連打で一、三塁のピンチを招くと、T-岡田の中前適時打、縞田の中犠飛で、2点を失った。さらに五回も連打で得点圏に走者を背負うと、伊藤に適時二塁打、宮崎に2点打を献上。今季初めて五回を投げきれず97球でKOされた。

 「僕の中では(初球は)いいコースでストライクをとっているケースが、多かった。その分少し甘くなると、全部ヒットになった。その辺をコントロールできなかったです。結果的に、ああやって、点を取られてしまったので」

 マウンドで首をかしげる姿からは、思い通りアウトを取れない苦悩がにじんだ。まさかの五回途中での降板に、和田監督は「能見の踏ん張りより、このカードは流れを全く持ってこられなかった」と上昇気配が止まったチームの現状を嘆いた。打線が上向きの兆しを見せない中、先発にとって我慢のマウンドが続いている。いかに最少失点で抑えて、勝ちパターンに持ち込むか-。今はぐっとこらえたい。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス