メッセ復肩!バッキー超えで虎5割復帰

 「交流戦、西武0-1阪神」(29日、西武ド)

 頼れる助っ人右腕が本領発揮だ。不振による2軍降格から復帰した阪神のランディ・メッセンジャー投手(33)が、7回を4安打無失点、11奪三振と好投し、約1カ月ぶりの3勝目。通算奪三振は803となり、元阪神のバッキーを抜いてセ・リーグ外国人歴代2位に浮上した。チームも4連勝で、勝率を4月7日以来となる5割に戻した。

 積み上げた三振の数が復活の証しだ。19日ぶりの1軍マウンド。メッセンジャーが毎回の11三振を奪い、敵地をため息に包んだ。7回4安打無失点。約1カ月ぶりの今季3勝目に上機嫌で口を開いた。

 「とにかく早く戻ってきて、投げたかったんだ。0を7つ並べられて良かったし、興奮したよ。どの球種も良かった。というか普通に戻ったんだ」

 ピンチに目覚めた。初回、秋山の二塁打から1死三塁のピンチを招いたが、浅村を浅い左飛。中村はカーブで空を斬らせた。150キロ超の剛速球と110キロ台のカーブ。決め球フォークもキレ味を取り戻し、六回には強力クリーンアップから、圧巻の3者連続三振。これで通算803奪三振となり、チームではバッキーを抜いて外国人トップに浮上した。

 強い覚悟を持って、マウンドに上がった。2年ぶり2度目の開幕投手に指名された今シーズン。大黒柱としてフル回転を期待されながら、裏切り続けた。試合前まで8試合に登板し2勝5敗、防御率5・88。昨季、最多奪三振、最多勝のタイトルを獲得した助っ人が不振に陥り、まさかの2軍降格となった。

 鳴尾浜では若手に交じって、懸命に汗を流した。ファームには、英語堪能な関係者が数多くいるため、横山、岩貞らに積極的に声をかけ、メジャーリーグの話などでコミュニケーションを図った。

 「しっかり体重移動をしたら、もっといいボールを投げられる。BCリーグも行くんだろ?きっといい経験を積めるから頑張れ!」

 自身と同じ長身から投げ下ろすトラヴィスには親身になり、直接指導した。これにはトラヴィスも「勉強になりましたし、うれしかったです」と大感激。自身の置かれる現状に腐ることなく常に若手の模範であり続けた。

 「久しぶりに勝ってうれしい。これからもっともっと勝てるように頑張りたいね」

 一塁側に体が流れる悪癖はきっちり解消。すっかり本来の安定感を取り戻した。5割に復帰したチームとともに、助っ人が上昇気流に乗っていく。

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