阪神ＯＢの江夏豊氏（６７）が２２日、２軍の全体練習が行われた鳴尾浜を訪れた。以前から古屋２軍監督、掛布ＤＣに依頼されており２年越しに実現。ブルペン投球に熱視線を送るなど春季キャンプで臨時コーチとして指導した選手を激励した。

　キャンプでグラブを送った島本と、がっちりと握手を交わした。「島本は島本なりに頑張っている。（育成契約から）這（は）い上がって頑張っているから、後押ししたい」と優しいまなざしを送る。２軍で調整中の左腕は「すぐ（１軍）上がれると言ってもらいました。もっと頑張らないといけない」と奮起を誓った。

　投球後のルーキーには技術的なアドバイスを送った。「頭が倒れる癖があるので、立てるように言われました」と石崎。さらに江夏氏は「寝る前の３分間いいイメージを持って寝なさい」と金言を贈り、イメージトレーニングの重要性を説いた。

　「もっと話したい選手もいるけど、練習の邪魔したら悪いから」。２３日の楽天との交流試合（甲子園）も観戦予定で、教え子の成長を見守っていく。