和田監督ぶざま3連敗に「申し訳ない」

 「阪神2-9中日」(4日、甲子園)

 満員のスタンドがあきれていた。阪神の打線はわずか4安打2得点に終わり、先発のランディ・メッセンジャー投手(33)は今季最短4回9安打6失点でKO。和田豊監督(52)は「申し訳ないゲームになってしまった」と謝罪したが、甲子園の4万6188人も、テレビやラジオの前の虎党もこんな試合は見たくない。こどもの日のきょうこそ、かわいいファンに夢と希望を与える闘志を見せてくれ!

 ぶざまな姿をさらけ出してしまった。6連休突入後、初めての甲子園での一戦。4万6188人が集結したが2-9と完敗。黄色く染まった球場内は、何度も大きなため息に包まれた。

 虎党の期待を大きく裏切る、ひどい内容の敗戦。「本当にこれだけ(甲子園に)入ってもらったのに、非常に申し訳ないゲームになってしまった」。惨敗を受け止め、和田監督はファンに謝罪した。

 打線が低調だった。わずか4安打。前カードの巨人2連戦での得点はわずか3。打てていない事実が、野手陣に大きなプレッシャーとなり、重苦しい雰囲気が充満した。

 指揮官は「(野手陣は)自分が、という気持ちが強すぎて引っ張りに入ってしまった」。四回に二飛に倒れたゴメスが、グラウンドにバットをたたきつけて怒りをあらわにしたように、焦りが空回りに直結した。

 六回までわずか1安打。三回1死一塁では西岡、七回無死一塁ではマートンがそれぞれ併殺打に倒れ、走者を出してもなかなか得点に結びつかなかった。相手先発の大野は決していい状態ではなかったが「6点(のリードが)あるということで、あまりにも楽に投げさせてしまった」と嘆いた。

 痛かったのは、中日を勢いづけたことだ。谷繁兼任監督に、三回に今季初安打となる中前打を許すと、続く四回は3ランを被弾。敵将を気持ちよくプレーさせては、相手ベンチは盛り上がる一方。「(谷繁の四回の)3ランで雰囲気が重くなってしまった」と、逆に虎ベンチは意気消沈した。

 今季2度目の3連敗で借金は4と苦しい状況は続く。「われわれは前を向くし、何度でも出直す気持ちでやらないといかん」と指揮官はその言葉に力を込めた。「全ての面でつなぐ気持ちを持って行きます」。打線がつながり、投手陣がバトンをしっかりつなげば道は開ける。5日こそ虎党が、鬱憤(うっぷん)を晴らせるような勝利を届ける。

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