福留9年ぶり三塁打で口火 激走38歳!
「阪神5-1ヤクルト」(30日、甲子園)
38歳の阪神・福留が虎党の大歓声に押されるように、全力で二塁ベースを蹴って三塁へ向かった。移籍後初、日本では中日時代の2006年9月20日・横浜戦(横浜)以来9年ぶりとなる三塁打が起点となり、4点の猛攻へとつなげた。
同点の七回先頭だった。中沢の5球目、甘く入った直球をフルスイングで中堅フェンスに直撃する大飛球にしてみせた。クッションボールが大きく弾む間に一挙にベースを駆け抜けた。
「(フェンスの)どこに当たったか分からなかった。自分のスイングができたというかこの風だし、何があってもいいと思って走ってました。足が張ったよ」
笑いを誘ったが、その脚力に衰えは感じさせない。その理由は日ごろの鍛錬にある。全体練習が始まる前に、外野を猛ダッシュで往復する姿が見られる。芝生を軽やかに蹴る姿はアスリートのそれだ。
ベテランが足で引き寄せた勝利への流れ。この勢いを5月反攻につなげる。