3失策…虎党激怒「何しとんじゃー」

 「広島11-3阪神」(25日、マツダ)

 試合後、ファンの怒りが爆発した。「何しとんじゃー」。阪神の首脳陣、選手が乗り込むバスに向け、駐車場付近で待っていた虎党の怒声が響いた。

 信じられないようなミスの連発で大敗した。和田監督は「守り負けだよな。3つのエラーが全て失点につながった」と必死に声を絞り出した。

 勝負の分岐点となったのは1-2の三回だ。無死一、三塁、シアーホルツのフライを、風が舞う中で追いかけた三塁・西岡が落球した。「捕れました」と西岡は悔しがったが、負の連鎖は止まらない。満塁から野間の一ゴロをゴメスが本塁へ送球しアウトにしたが、捕手・梅野が一塁悪送球。2人の走者の生還を許した。

 1-1の二回にも1死一塁から梅野が112試合目でプロ初の捕逸を犯すなど2死三塁とされ、田中の一ゴロをゴメスがファンブルするタイムリーエラーで失点した。高代作戦兼内野守備走塁コーチは「(西岡)剛、ゴメスにしても守れるところでしっかりしとかんと、こうなる」と険しい表情だ。

 今季初の2桁11失点で今季ワーストの借金5。早々と決まった3、4月の負け越しは、2007年以来8年ぶりの屈辱だ。26日も敗れれば単独最下位に転落する危機。ファンが怒るのも無理はない。

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