メッセ悲しき11K…セ助っ投最多タイも

 「阪神2-3巨人」(17日、甲子園)

 歴史に名を刻む。レジェンズ・デーにふさわしい今季初の2桁奪三振も、チームが勝たなければ喜べない。「三振を取れたのは良かったけど負けてしまったのは悔しい」。阪神・メッセンジャーは7回8安打3失点で敗戦。笑顔なき記録達成となった。

 「ひとつの球種だけでなく、いろんな球種を使いながら、最終的には11個の三振を取れたので調子自体は良かったと思います。二回以降は自分の仕事ができただけに、初回の3失点が悔やまれます」

 初回。1死一、三塁から坂本の一ゴロの間に1点を失った場面は、ゴメスが本塁に投げればアウトのタイミングだった。そこで感情に乱れが生じたのか、阿部の適時二塁打に続き井端には死球、さらに長野にも適時打を許して計3失点。初回を終えると、いら立ちからかベンチに思い切りグラブを投げつけた。それでも二回から立ち直った。

 「一回が終わって切り替えた。忘れて仕切り直して、投げた結果が良かった」とメッセンジャー。ベンチで気持ちを静め、挑んだ二回からは本来のピッチングを展開した。先頭に四球を与えた三回は無失点に抑え、五回2死一、二塁で迎えた長野は、3球三振に仕留めて切り抜けた。

 ゼロ行進と比例するように増えた奪三振の数。六回2死で金城から空振り三振を奪い、今季初の2桁奪三振を達成した。通算11度目となり、これがメイ(元阪神、巨人)に並ぶセ・リーグ外国人最多タイの記録となった。

 131球の熱投は、勝利という形で報われなかった。「いつも言うように個人的なことはね。(記録に)並んだことは光栄だけど試合に負けたのはね」。求めるのは目の前のチームの勝利。個人記録より大事なものをつかむため、次のマウンドへと向かう。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス