メッセ開幕の地で魔さか5回5失点

 「オープン戦、オリックス5-0阪神」(20日、京セラ)

 一抹の不安が残る最終調整となった。2年連続の開幕投手が確実な阪神・メッセンジャーが、昨季苦手としたナイターで5回8安打5失点。3月27日の開幕戦・中日戦と、同じ舞台設定で精彩を欠いた。

 「こういうこともあるということ。いつも完璧には投げられない。きょうは終わったので、開幕へ向けて準備をしたいと思う」

 調整に問題がないことを強調したが、今季もナイターが“鬼門”となるかもしれない。昨季は6勝負けなしで防御率0・67だったデーゲームに対して、ナイターは7勝10敗、防御率4・08だった。

 オープン戦は2試合で9回無失点だった右腕は、初のナイターで立ち上がりから苦しんだ。初回1死二塁は糸井に先制左前適時打を許し、オープン戦10イニング目で初失点。五回は4安打で3点を奪われた。開幕戦・中日戦もナイター。この日の内容を見ると不安にならざるを得ない。

 それでも収穫はあった。これまでで最多の105球を投げ、初めて打席にも立った。「打たれはしたが、シーズン前に100球を投げられたことは良かった」と笑顔を見せた。

 最終登板を気持ちよく終えることはできなかった。ただ、経験豊富な助っ人。同じマウンドに立つ27日は、必ず違う姿を見せてくれるはずだ。

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