若虎魅せた!金田初星&島本初ホールド

 「中日4-6阪神」(16日、ナゴド)

 これ以上は負けられない。流れを食い止め、そして引き寄せる。勝ち越してからは、リードを守り抜く。阪神は岩崎に続いて5人の投手が懸命にバトンをつなぎ、鮮やかな無失点リレーを展開。虎投が一丸となって、連敗脱出に成功だ。

 まずは金田だった。「絶対に1点もやりたくない場面だったので」。四回、岩崎が同点に追い付かれてなおも1死満塁のピンチでマウンドへ。勝ち越されると一気に流れも失う節目で、踏ん張った。迎えた荒木を3球三振に抑え、続く平田には追い込んでからの4球目の変化球で投ゴロに打ち取り、追加点を与えなかった。

 続く五回も無失点で中日の勢いを断ち切ると、打線が六回に勝ち越しに成功。1点リードで迎えた六回には、島本が登板した。「いつも以上に緊張しました。今日は勝ってるところでいかせてもらったので」。期待を裏切らなかった。

 先頭の武山を遊ゴロで、続く代打・松井佑は右飛に。2死となったところで、西岡に「ここでフォアボールはもったいないから向かっていけ」と一声かけられ、ギアをさらに上げた。迎えた大島には、3球目で147キロを記録するなど、最後は変化球で遊ゴロに。3者凡退で、プロ初ホールドも記録した。

 先発が崩れても、リリーフ陣で立て直して勝利につなげた価値ある勝利。和田監督は「しんどいイニングをリズム、テンポ良く投げてくれた」と、ゼロ行進の力投をたたえた。

 今季初勝利となった金田は「打ってもらったおかげ。チームの勝利に貢献していきたい」と話し、島本は「しっかりとゼロに抑えていきたい」と力を込めた。連敗を止めたことはもちろん、若虎が見せた意地は、今後の戦いに向けた明るい光となる。

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