サンティアゴが入団会見「何でもやる」
阪神は16日、2013年WBCのプエルトリコ代表、マリオ・サンティアゴ投手(30)=前ドジャース傘下マイナー=の獲得を発表し、西宮市内の球団事務所で入団会見を行った。1年契約で、推定年俸は1500万円プラス出来高払い。背番号は「41」に内定した。
縦じまに袖を通したサンティアゴは、「非常にハッピーな気持ちでいっぱいだよ。チームとフロントの皆さんからチャンスをもらったので、とにかく自分のできることを何でもしたい」と力強く語った。13年WBCプエルトリコ代表右腕。言葉の端々から強い決意がにじんだ。
13年WBC準決勝の日本戦に先発して4回1/3を無失点に抑え、勝利投手となった。しかし同戦で右肘の靱帯(じんたい)断裂の重傷を負った。「(靱帯の)85%が切れていた」という重傷で、同年4月に靱帯修復手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。
そこから昨年11月に実戦復帰し、今年2月のカリビアン・シリーズでも登板。1試合に登板し、5回無失点に抑えていた。
最速152キロ直球を主体にシンカーを織り交ぜ、カーブやチェンジアップも組み合わせて打ち取るスタイル。1軍の外国人枠はメッセンジャー、呉昇桓、ゴメス、マートンの4人で埋まっているが、「とにかく一生懸命やりたい」と前向きだ。中村GMは「有事の際もある。果敢に挑戦してほしい」と期待を込めた。
「日本でキャリアを終えるくらいの気持ちで(入団を)決めた」と言い切ったサンティアゴ。2軍で調整を重ね“有事”に備える。